坂の上の雲

天気の崩れないうちにと墓参りに行きました。
そこら中枯れた草が茂ったままのお墓が目に付きます。
山の上なので年々お参りに来る人も減っている感じです。
見上げれば眩しい青空に白い雲　墓の上の雲
久しぶりに鎌倉に回りウナギの茅木家に入りました。


＜小指の想い出　伊東ゆかりさん＞


小指の想い出　じゃなくてウナギの思い出

ウナギは子供の頃も少しは贅沢なものだったようで家から少し離れた所に
伊豆菊と言ううなぎ屋がありウナギ好きの父親が偶に注文すると和服を着た
若いお嬢さんが二人で風呂敷にお重を入れて届けてくれた事もありました。
（ネットで見ると驚いた事に未だ店は健在のよう）
学生時代のある日、自作のテントを担いで山に行くという日の夕食にウナギを
食べました。どうした事か好物のウナギが喉を通らず半分残してしまいました。
後で分かった事にはこの時既に麻疹に罹っており、その後上高地からの道のりは
調子が悪く最後の涸沢の登りは一歩一歩が辛くてテント場に付いたら30分程その
場に横になっていました。トマトなどの野菜も喉を通らず近くの人に譲って翌日
穂高は諦め下山しました。
途中折角来たのだからと蝶ケ岳へ登ろうとしたもののどうにも辛くて途中で諦め
その後は例外的に口に入るビールのバドワイザーとレモンを齧りながら小梨平で
テントを張りました。翌朝上高地で土産物屋の鏡に写る自分の顔を何気なしに見て
ぎょっとしました。家に着き母親が顔を見てびっくり、即布団に潜り往診して
もらったら肺炎にならなくて良かったと。その後長い事何か体力的にキツイ事が
あると”涸沢の登り”と言うと大体は我慢出来ました。